いるまの家

 

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photo  ©shimizu ken

いるまの家_構成図

施主と共に土地探しからスタートし、理想的な住宅ができるかスタディを繰り返しながら入念を選定を行いました。住宅の基本的なスペースのほかに、夫の趣味である鉄道模型を存分に楽しめるスタジオ、妻専用の存分にこもれる閉じたスペース、そして将来増えても簡単に分けられるこどものための部屋、ゲストが来た時に泊められる部屋、模型を作りやすく明るいスペースが最初の条件として求められました。
閉じたいスペースとそれ以外のスペースがとても明確になっていた為、閉じたいスペースを分棟のようにして大きな屋根をかぶせ、あいだのスペースをみんなで使うというような、とても小さな集落のような構成を提案しました。様々なスペースを覆う屋根は、存在感の大きな隅木を用いず、小さな断面寸法の材で構成され、重厚感を感じさせないようにしています。
また、その屋根と外壁で家の構造耐力を確保しており、内側の部屋の壁は非耐力となっているため、増やしたり減らしたり、作り変えることも可能です。
敷地環境にふさわしく、おおらかさを持ちながら、モノ作りが好きな家族のためのちょっとずつ手を加えたくなるような上を目指しました。

 

業務内容:建築設計・工事監理
所在地:埼玉県入間市
規模:木造
敷地面積:394.62㎡
建築面積:119.24㎡
延床面積:156.50㎡
構造エンジニア:田中哲也建築構造計画
施工会社:有限会社 技拓工房
不動産協力:株式会社 夢動